パッセージ


学校に着くと、奏汰はさっさと2年生の方へ行ってしまった。


「奏汰ー…」


折角、同じ学校になれたっていうのに…。

幼馴染、から恋人になれると思ったのに…。




「うーみっ」

奏汰の背中が消えていった辺りを見つめていたら、後ろから軽い衝撃が。


「梨花っ」


振り返ると、親友の梨花に抱き包まれていた。


「おはよー」

「おはようっ」


私の1日は、こうして始まる。

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