裸の街
3階は
高級なスーツばかり置いてある。
2階とはまったく違う雰囲気。
流れている音楽も前衛的な
最先端みたいな。

これいいよなーー
だけど高いからなー

サトシが言うそのスーツは、
TAA-1a というタイプのもの。
TAA-1aは、
ココにあるモノの中では
最高級のものだ。
小文字のaがついているのは
1のタイプにバグがあり
1aとなってバージョンアップしたもの。

俺は不安になる。
俺の付けてる
このXAAA-1タイプ、
まだ発売前だって言うし、
バグってあるのか…。

いいよなー
ほしいよなーー
いっきょう、買って~~~~。

買ってって、600万もするもの、
買えるか!

と、俺は視線を感じた。
遠くの方で俺を見て、
コソコソしゃべっている奴らがいる。

奴らは俺のそばまで
やってきた・・・。
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