初恋
◆告白
「ミホの方がカワイイよ♪」
「何言ってんの!!那実の方が可愛いよ♪自信もって!告っちゃえば?」
「え?」
「だぁかぁらぁ、告白しろっていってんの!!好きなんでしょ?悠のこと」
好きなのかな…?
「うん…好き…多分」
「何よっその優柔不断は?そんなグズグズしてたら他の仔に取られちゃうよ!?」
頭より口の方が動いていた
「やだっ!」
「そうこなくっちゃ♪で、2人はどこまで進展してんの?」
ミホって自分よりも人の恋愛トカの方が燃えるだよね
だから頼られたりしたり
モテたりするんだよね
私は自分の事で精一杯。
あげくのはてには
人に頼りまくる事しか出来ない
だって私は弱い人間だから
1人は不安なの
嫌われてるんじゃないかって思うの
いつかミホやヒナみたいに人の事も考えてあげられる人間になりたいな
うん、絶対なってやる!
そして息を大きく吸い
「悠に告白されました!!」
大声で言ってやった
まるで誰かに自慢するかのように
「…まぢぃー?!で返事は?」
ミホも声デカイ
「えっとこれからする…」
「よしっ今から行ってこい♪うちも告白する!!」
「えぇーー?!」
今度は私が叫んでしまった
「ね?いい考えでしょ?はいじゃあ決定♪うち告白してくるっ」