初恋
その日の夜
なかなか帰ってこない恵梨に恵梨の両親は心配して学校騒ぎの一大事となった。
恵梨は、すぐに見つかった。
だがミホにやられたって言わなかった。
「何も覚えていない」
「思い出したくない」
の一点張り。
ミホも黙っているはずが無かった。
けどあれだけ仲の良かった2人、
いくらミホが
「私がやりました」
と言っても、
「冗談はやめなさい」
で終わる。
ミホは恵梨を恨むわけがない
普通は自分を捨てた龍平を恨むはずだ
ミホは…
恵梨を助けたかったんだ。