オアシス・カフェ〜三人のプリンス〜
「あの、もしよかったら、今度何処か行きませんか?二人が嫌なら友達誘ってくれても構わないし…そしたら俺も誰か誘うから」
なんでだろう…
最初は断る気でいたのに、永山さんの真っ直ぐな瞳に見つめられると、一回ぐらいいいかなって思ってしまう。
「…じゃあ、まずはお友達からで…」
「…本当に?」
「…はい」
「やったぁー‼︎まじで?うわぁ…嬉しい…」
永山さんは、飛んで回って、全身で喜んでいて。
その姿に、ふふっと思わず笑みがこぼれる。
友達からなのに、まさかこんな喜んでもらえるなんて思ってもいなかった。
「これ、俺の連絡先。平井さんも後でメールしてくれる?」
「もちろんです」
差し出されたメモを受け取り鞄に仕舞っていると、永山さんが「あ…」と何かに気付いたような声を出した。