オアシス・カフェ〜三人のプリンス〜
明らかに、蒼君の私への態度が変わった。
前みたいに子犬のような笑顔で笑いかけてくれなくて。
それどころか、さりげなく避けられてる。
「あんた達、何かあったの?喧嘩でもした?」
「ううん…そんなんじゃないよ」
「そう…でも蒼のやつ、やっぱり変よね」
「…だね」
「もう!いつものおちゃらけた蒼じゃないと調子が狂うじゃないの!」
そんな言葉とは裏腹に、心配そうに蒼君を見つめるハルちゃん。
私も蒼君に視線を移すと、蒼君は遠い目で窓から黄金色に輝く月を見ていた。
その横顔は寂しげで、胸がズキっと痛んだ。