オアシス・カフェ〜三人のプリンス〜
『はぁ〜⁉︎何それ⁉︎許せない‼︎私が明日、文句言ってやるわ‼︎』
「凛子、それだけはやめて?」
『どうして⁈柚姫が酷いこと言われて放っておけるわけないでしょ⁈』
「その気持ちは凄く嬉しいの。でもね、先に蒼君を傷付けたのは私なの。私があんな事言わなければ…蒼君が変わっちゃったのは私のせいだもん」
『柚姫…』
私に言ったことが本音だとは思えない。
だって、あんなに好きでちゃんとやってたカフェのバイトを、クビでもいいだなんて言うわけないもの。
それに、私に酷いことを言った時のあの瞳…
いつもは感情表現豊かで、透き通った瞳が凄く綺麗なのに。
今日は無感情で輝きのない、まるでロボットのような瞳だった。
「もう一度、話してみる。ちゃんと謝る!だから、もう少しだけ見守ってて?」
『ゔうん……わかった。もう一度だけだからね。それで駄目なら、私がギャフンと言わせてやるんだから』