君と図書室で

 卒業式の最中、私の愛しい人の名前が呼ばれた。



『卒業生答辞 副島大地』

「はいっ」


 サッカー部の部長となり、しかも人気者の大地は当然かのごとく選ばれた。

 壇上に上がる大地…

 一瞬だけ目があったのは気のせいじゃなかったと思う。


 凛とした顔で話す大地に見とれてしまう。


 無事に終わらせて降りてきた大地とまた目があった。

 安堵してるみたいで、少し笑って見えた。




 そして卒業式も終わって…






















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