君と図書室で

「オレ、諸富さんのことなんて呼んでいい?」

「…え?」

「なんかさ、クラスメートでもあるのに、名字にさん付けとか他人みたいだから…」




 ふーっ!

 よかった…。

 とりあえず独り言は聞かれてないみたい。


 …だけど、言われたことが予想外すぎる。

 今までそんなこと言われたことがないから分からない…。




「えーっと、なんでもいいよ?」

「わー!一番困る返答された…」

「えぇ!?」



 それじゃあ、どうしよう…。

 でもでも、頭パニックになって考えきれないよー!



「…モロ」

「へ?」

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