君と図書室で

「それともドミーかな?あ、もろゆか?」

「えっ?何それ…」

「諸富さんのあだ名考えてるの!」



 それで、ドミーとか言われてるの?

 …ダサい。


 それならいっそのこと“由佳”って名前で呼んでほいしな…。



「副島君、私…」

「ん?何か希望でもあるの?由佳ちゃん」

「・・・・!!」


 
 え、何これ。

 副島君から名前呼ばれただけで身体が熱くなってきた。

 おかしいよ、私。

 心臓もうるさいくらい、私の中ではねてる。




「由佳、ちゃん?」

「あ、いや…私も名前で呼んでほしいって言おうと思ってて…」

「それならよかった~」



 …お願いだからちょっと待って。

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