君と図書室で
大地君が私なんかを尊敬する?
「そんなことないよっ!大地君の方がすごいって!!」
サッカー上手くて、みんなに優しくて。
本当にあこがれの的。
「絶対私以外にも大地君のこと尊敬してる人はいっぱいいるよ!!」
「え?由佳ちゃん、オレのこと尊敬してくれてるの?」
「あっ…」
また口滑った!!
私夢中になるとついつい口滑っちゃうー!
しかも、言わなくていいことばっかり!
「由佳ちゃんとはさ、今まで話したことなかったじゃん?」
「え、あ…うん」
「それなのにさ、由佳ちゃんからそんな風に思ってもらったって知れて、超嬉しいんだけど!」
…ズルいよ、大地君。
なんでこんなに私をドキドキさせるの?
壊れちゃうよ。
おかしくなっちゃいそうだよ。
もう、胸が苦しいよ…。