君と図書室で

 大地君…部活終わったばっかりなのにもう女の子に囲まれてる。

 私が知ってる人もたくさんいるし。


「・・・・」


 胸がモヤモヤする。

 彼女でもない私がこんな感情抱くのはおかしいのに。

 


 今まで何舞い上がってたんだろ?

 ただ本を教えてあげてただけなのに、特別扱いされてるとでも思ってたのかな。


 バカな私。

 女の子なんていっぱいいるのに。

 本オタクの私なんかを特別扱いする訳ないじゃん。


 

 今気づいてよかった。 

 もっと遅く気付いたら、もっと傷ついてた。



 早く諦めよう。

 その方が自分のためになる。

 私が彼女になろうなんて厚かましい。


 

 
  
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