君と図書室で
「ごめんね、諸富さん。大地が迷惑かけて」
「え?」
「うるせーよ!ゴリラのくせに!」
「はぁ?!」
この人、大地君の友達だ。
光野…明良君だったかな?
光野君もサッカー部で人気者だったはず…。
「ゴリラじゃねーよっ!み・つ・の・あ・き・ら!」
「んで?光野ゴリラが何の用?」
「てめぇ…」
二人とも…
言葉は悪いのに、仲がいいのが雰囲気で分かる。
「ふふっ」
まるでじゃれあってる猫みたい。
なんか見てて、可愛い。
「え?なんかおかしかった?」
「んーと、二人とも仲良しなんだなぁって」
「うぇーこんな奴とぉ?」
「それはこっちのセリフだ」
この二人の掛け合い、コントみたい。
本当に仲がいいんだな。
…羨ましいくらい。