君と図書室で

 それにしても…


「びっくりした」


 大地君あんなにモテるんだ…。

 あそこの図書室、四階にあるし…

 滅多に人来ないのに。

 あんな所まで捜しに来るなんて。

 …好かれすぎでしょ。


「あ~そっか。由佳ちゃんは見慣れてないのか」

「え?」

「ずっと大地と友達だから、大地が告白されるの見慣れたんだよね」


 …そんなにですか。

 大地君、優しいし、かっこいいし、何でもできるし…

 モテるのは知ってたけど、そんなにモテるなんて。


「もう、何か次元が違うね」

「そーだね。大地が可愛そう」

「え?」


 どういうこと?




 



< 53 / 119 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop