君と図書室で


 うわあああ!

 ビックリした!

 大地君のこと考えてるときに呼ばれるなんて…



 って私を呼んだの誰?!



「・・・っ!!」



 寺内…レイちゃん。

 レイちゃんこのクラスじゃないのに…

 何でここのクラスにいるんだろう?


 それに昨日このことがあっての今日。

 …嫌な予感がする。



「ど、どうかした?」

「うん…ちょっと話があって。一緒に来てくれる?」


 行きたくないけど…

 断る理由がない。



「ここじゃ駄目なの?」


 せめてもの反抗。

 でも…無駄だった。

 目も合わせずに背中を向けられた。


「うん。…それじゃ行こう」


 有無を言わせない態度に拒否なんてできない。

 行くしかない、よね。




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