君と図書室で
レイちゃんが立ち止ったのは、人気のない校舎裏のゴミ捨て場。
そこにいたのはレイちゃんの友達らしき二人。
…何されるんだろう。
昨日の告白を邪魔したわけでもないのに。
まず、何の用で呼ばれてるんだろう?
「諸富さんってさぁ…大地君の何なわけ?」
「…友達、です」
「友達の分際でいつも大地君にべったりなんだ?」
「羨ましいわ~」
…そういうことか。
昨日フられた腹いせとか恨みを大地君と仲がいい私に向けてるんだ。
そんなことしたって意味ないのに。
「本当に友達って思ってるの?」
「下心持ってるんでしょ」
「そんなこと…!」
…ないの?
ないって、自信持って言えるの?
「諸富さん、気づいてないなら教えてあげる」