君と図書室で


「大地君はね、一人ぼっちだったあなたに同情して優しくして一緒にいてあげてるだけなの」

「だから、自分だけ特別扱いされてるとか思わないほうがいいよ」

「勘違いしてて傷つくのは結局自分なんだから」

「・・・!!」



 大地君が…同情で私といる?

 そんな訳ない。


 それに特別扱いしてもらってるなんて思ってない。

 私はただ友達として一緒にいるだけだもん!


 分かってるよ。

 勘違いなんてしてないっ!!




 …そう思っても言葉が出ないのはどうして?

 


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