君と図書室で

 でもそんなことお構いなしに明良君は続ける。


「何で一人で抱え込むの。せめてオレに言ってくれてもいいじゃん」

「・・・・」

「オレら友達だろ?」


 そんなこと急に言われたら。

 涙、止まらなくなっっちゃうよ…



「ふぇっ…う…っ」

「やっぱり、何かあったんでしょ?…話聞かせて?」



 うなずくしかなかった。

 今まで自分がどうすればいいのか分からなくて。

 でも大地君に話すわけにもいかなくて。


 本当は誰かに話したかった。

 助けてほしかった。











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