君と図書室で

「あの日から大地、何をやってもダメなの」

「大地君が…?」

「それにさぁ、急に話聞いてもらえなくなって、それでも話しかけ続けた大地の気持ち分かる?」

「!!」


 気にもかけてなかった。

 大地君と話さないようにするのに精いっぱいで。

 大地君のこと全然分かってなかった。


 大地君のこと守ろうと思ってたのに。

 誰よりも大地君を傷つけていたのは…

 私だったの?



「第一、大地が同情で一緒にいてあげるほど薄情な人間に見える?」

「…!!」

「ま、いいや。それじゃあオレ帰るから」

「あ…っ」

「…何かあったらまた話してね。それじゃ」








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