君と図書室で

「大地君、のこと…ですか?」

「そうそう副島君!最近見ないわねぇ~」


 副島君が、図書室に?

 朝来たのは私に会わないようにするため?


「・・・・」


 そっと、始まりの物語を手に取った。

 そんなはずないのに温もりを感じる。


「それじゃあ私はまた作業に戻りますねぇ~」

「あ、はい。頑張ってください」




 今でもなぜか分からない。

 私は始まりの物語の表紙を開いた。





「・・・!!」





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