君と図書室で
伝えたいこと
私は図書室を出るとすぐに教室めがけて走った。
大地君は教室に…いた!!
息を切らしたまま名前を呼ぼうとした瞬間。
大地君の近くに…レイちゃんがいることに気づいた。
「あっれ~?諸富さん、また何か勘違いでもしてるの?」
その言葉は…
あの日の嫌な記憶を思い出させる。
でももう何も恐れることはない。
だって大地君が守ってくれるって言ってくれたから。
臆するな、私!
「…確かに」
レイちゃんを見据えて言う。
言われてばっかりいるもんか!
「大地君と一緒にいて、私は勘違いしてたかもしれない」
自分でも気付かないうちに特別扱いされてると思ってたのかもしれない。
そう思ってしまうほどに大地君と一緒にいたから。