君と図書室で

 軽いパニックを起こしている私とは逆に…

 そんな私見て優しく、愛しそうに笑う大地君に心臓が飛び跳ねる。

 


「レイちゃん、そう言うことだから。由佳ちゃんにヘンなことしたら許さないから」

「…っ!!」


 レイちゃんが足早に教室を出て行った。

 …瞬間。

 ここが教室だということに気がついた。

 男子がニヤニヤしてる…。

 私、公開告白しちゃったーっ!?

 いまさら恥ずかしくなってきた。


「大地君、こ、こ、公開告白してごめん!」

「ん~?オレは嬉しいけど?」


 でも私は恥ずかしいよ~っ!


「あぁ、恥ずかしいの?」

「え?!」


 何で分かったの?!


「あ、やっぱりそうなんだ?」

「…うん」


 そりゃ恥ずかしいに決まってるでしょ。


「次、自習だし抜け出しちゃおうか」


 え?!

 …なんて言う間もなく大地君に手を引っ張られて教室を飛び出した。



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