結婚の賞味期限 人生の消費期限【完】

僕の思い

年が明けて家に押し入られるというあんな事件があって…

悠長な事を言ってる場合じゃない。もう待ったなしなんだと思った。

僕はその後3人を誘ってホテルの一室でプロポーズした。


娘2人には家族になって欲しいと言い、ひなさんには結婚してほしいと言った。

そして、そのままひなさんの家に転がり込んだ。

これ以上一人にして、また何かが起こるなんて…

もう嫌だった…


僕にとってひなさんは唯一無二の存在だ。

娘と息子の母であると同時に、こんな僕の妻にもなってくれた貴女(ひと)。

ひなさんは母としても妻としても申し分なかった。

突然二人の娘の父親になって頼りない所のある僕を、優しい眼差しで見守り、

必要な時にはさりげなくサポートしてくれて、包容力のある強い母の側面。


その反面、女性的でガラス細工のように壊れやすい心。

今までの経験がそうさせるのだろうか…

特に男性に対しての不信感が強く、表面上は取り繕っても心を許さない。

そして、仕方がないのだろうが結婚した今でも

基本的に何でも自分一人でこなしてしまう…

もっと僕を頼ってくれたらとよく思う。

僕がいることで、今まで苦労した分彼女を幸せにしてあげたい。

支えてあげられたらと思う。





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