結婚の賞味期限 人生の消費期限【完】
「佐々木さん。ひなさんってうちの課唯一の女性で、
ガードが堅いマドンナとして、秘かに人気あったんですよ?
それなのに異動してきたと思ったら、あっという間にかっさらっていくなんて…
本当に憎いですねぇ」
「湊君からそんな話聞くの初めてだけど。もしかして?
でももう遅いから…
異動も回数重ねると煩わしかったけど、結構いいもんだなぁ~と今回思ったよ」
「そりゃ、奥さん見つけられるなら誰だってそう思いますよ。ねえ遠藤課長?」
いつの間にか湊君の後ろにお皿を持った遠藤課長がいた。
「お前は女探す為に仕事してるのか?」
「もちろんそれだけじゃないですけど、でもやっぱり、
せっかくなら楽しい転勤生活できたらって思ったらいけないんですか?」
「いいんじゃないか?お前がそういう目的ならそれはそれで…
でもそれじゃ使い物にはならないかもな。田川さんにそう言っとく」
「え~~!!勘弁して下さいよ。仕事も頑張ってるつもりなんですんけど…
でも飲むのももちろん頑張ってます。湊瑛二(みなとえいじ)27歳、
オンもオフも全力投球ですからぁ~」
湊君できあがってる…
遠藤課長は何もなかったように私たちにウインク1つを残して立ち去った。
彼らしい祝福だなと思った。
私とみずき君はお互いに見合って大声で笑った。
ガードが堅いマドンナとして、秘かに人気あったんですよ?
それなのに異動してきたと思ったら、あっという間にかっさらっていくなんて…
本当に憎いですねぇ」
「湊君からそんな話聞くの初めてだけど。もしかして?
でももう遅いから…
異動も回数重ねると煩わしかったけど、結構いいもんだなぁ~と今回思ったよ」
「そりゃ、奥さん見つけられるなら誰だってそう思いますよ。ねえ遠藤課長?」
いつの間にか湊君の後ろにお皿を持った遠藤課長がいた。
「お前は女探す為に仕事してるのか?」
「もちろんそれだけじゃないですけど、でもやっぱり、
せっかくなら楽しい転勤生活できたらって思ったらいけないんですか?」
「いいんじゃないか?お前がそういう目的ならそれはそれで…
でもそれじゃ使い物にはならないかもな。田川さんにそう言っとく」
「え~~!!勘弁して下さいよ。仕事も頑張ってるつもりなんですんけど…
でも飲むのももちろん頑張ってます。湊瑛二(みなとえいじ)27歳、
オンもオフも全力投球ですからぁ~」
湊君できあがってる…
遠藤課長は何もなかったように私たちにウインク1つを残して立ち去った。
彼らしい祝福だなと思った。
私とみずき君はお互いに見合って大声で笑った。