結婚の賞味期限 人生の消費期限【完】
放心状態で、固まっている私に向かって、
「それじゃ誓いのキスのうちにははいらないだろう?
この際だから見せつけるくらいにやっちゃえよ!!」
周りから飛ぶ同僚のヤジにびっくりした私の、隙をついてみずき君は…
私の腰に手を伸ばしてグイと強引に自分の方に引き寄せた。
そしてその勢いで彼の胸に飛び込む私の唇にくちづけた。
さっきでも恥ずかしかったのに、ゆっくりとスローモーションで
近づいてくる端正な顔…
私にとっては青天の霹靂。
大勢の人前で、唇が肌に触れただけでもあり得ないのに、
とうとうみずき君は私の唇にまでキスしてしまった…
そして、そのまま深いキスをしようと舌先を差し入れてくる…
彼の考えていることがわからない…
力が…
キスをされる恥ずかしさと気持ちよさで意識が遠のきそうになる中、
私は拒もうと唇を噛んで堅く結んだ。
すぐそこにある艶やかな瞳と愛しい躰に、理性も何もかも
喰いつくされそうで、飲み込まれそうで…
怖かった。
舌が、唇を押し開いて歯列をなぞる。
本当にここでそこまでする気なの?
マズイ…
みずき君は本気だ…
次の瞬間、身体の力が抜けてしまって、力が入らなくなり、
その場に立っているのがやっとになった。
「それじゃ誓いのキスのうちにははいらないだろう?
この際だから見せつけるくらいにやっちゃえよ!!」
周りから飛ぶ同僚のヤジにびっくりした私の、隙をついてみずき君は…
私の腰に手を伸ばしてグイと強引に自分の方に引き寄せた。
そしてその勢いで彼の胸に飛び込む私の唇にくちづけた。
さっきでも恥ずかしかったのに、ゆっくりとスローモーションで
近づいてくる端正な顔…
私にとっては青天の霹靂。
大勢の人前で、唇が肌に触れただけでもあり得ないのに、
とうとうみずき君は私の唇にまでキスしてしまった…
そして、そのまま深いキスをしようと舌先を差し入れてくる…
彼の考えていることがわからない…
力が…
キスをされる恥ずかしさと気持ちよさで意識が遠のきそうになる中、
私は拒もうと唇を噛んで堅く結んだ。
すぐそこにある艶やかな瞳と愛しい躰に、理性も何もかも
喰いつくされそうで、飲み込まれそうで…
怖かった。
舌が、唇を押し開いて歯列をなぞる。
本当にここでそこまでする気なの?
マズイ…
みずき君は本気だ…
次の瞬間、身体の力が抜けてしまって、力が入らなくなり、
その場に立っているのがやっとになった。