結婚の賞味期限 人生の消費期限【完】
ここからもう一度
それから私たちは、子どもたちをりえから引き取り家に帰った。
この週末が終わって祝日の月曜日が終われば、
また火曜日から日常が始まる。
保育園に学校に仕事に…
それぞれがそれぞれの場所に戻っていく。
「晃希もう寝た?」
みずき君がいつものようにお風呂上りの姿で
寝室のドアから顔を出し覗き込んだ。
「うん。疲れたからかな?今日はあっという間だった…」
寝室の奥に無理やり入れた小さな幼児用のベッドに添い寝しながら、
私は頭だけを起こして答える。
その答えを聞くと、そっとドアを閉めて静かにこちちに向かって歩いてくる。
「それなら、おいで…」
晃希のベッドの前に立ち、両腕を広げる仕草をした。
私は横になったまま起こした頭を傾げて微笑み返した。
「拒否権は?」
すると、彼は満面の笑みをこちらに向けながら、
ベッドのすぐわきに膝をついて片手を伸ばし
眠った晃希の頭をゆっくりとなで始めた。
「もちろん母親業がもう済んでるみたいだから…
なしでしょう」
「そうなの?」
「そう。だって今夜は一応初夜だから…」
みずき君の口角が少し上がった。
私はベッドに起き上がり彼に向かって両腕を広げる。
「じゃ、お姫様抱っこで連れてって…」
この週末が終わって祝日の月曜日が終われば、
また火曜日から日常が始まる。
保育園に学校に仕事に…
それぞれがそれぞれの場所に戻っていく。
「晃希もう寝た?」
みずき君がいつものようにお風呂上りの姿で
寝室のドアから顔を出し覗き込んだ。
「うん。疲れたからかな?今日はあっという間だった…」
寝室の奥に無理やり入れた小さな幼児用のベッドに添い寝しながら、
私は頭だけを起こして答える。
その答えを聞くと、そっとドアを閉めて静かにこちちに向かって歩いてくる。
「それなら、おいで…」
晃希のベッドの前に立ち、両腕を広げる仕草をした。
私は横になったまま起こした頭を傾げて微笑み返した。
「拒否権は?」
すると、彼は満面の笑みをこちらに向けながら、
ベッドのすぐわきに膝をついて片手を伸ばし
眠った晃希の頭をゆっくりとなで始めた。
「もちろん母親業がもう済んでるみたいだから…
なしでしょう」
「そうなの?」
「そう。だって今夜は一応初夜だから…」
みずき君の口角が少し上がった。
私はベッドに起き上がり彼に向かって両腕を広げる。
「じゃ、お姫様抱っこで連れてって…」