キライノカケラ
「ありがとう…気持ちだけで充分だから~」

そうよ そうよ
せっかく愛し合って一緒になったのに


「パパ おかあさんを連れて行ってあげて」

「キョン……だって赴任先は遠いぞ」

「パパの親友の建造おじちゃんにお願いしておいて
何かあったらよろしくって」

「とにかく俺たちだけで大丈夫だから
子供じゃないんだ。今までの感謝もしたいし
幸いなことに 俺とキョンは 気も合うし上手くやれるよな?」

気も合う・・・・・
上手くやれる


うれしくてドキドキした。


これからアタシ 千尋と二人っきりなのね……
そっちの方が嬉しくてたまんないのが本音

「ありがとう たくましくなったな。
千尋 キョンはああ見えて 女の子だから
宜しく頼むな」

「うん 俺がしっかり家を守るから安心して二人で行っておいで」

そんなこんなで 


アタシと千尋の二人暮らしが始まったのだった。
< 12 / 204 >

この作品をシェア

pagetop