キライノカケラ
そばにいるから ずっとずっと 一緒にいるから


アタシはその喜びで毎日を過ごしてきた。
千尋は あの日から


花のことを言わなくなった・・・・・・。


アタシにとっては 幸せな日々になった。
多分 千尋の心の中は 花で一杯なのは理解していたけど

千尋の心の中を語らないのは
アタシも傷つかないから


千尋は アタシの大好きな千尋に戻っていた。


今までのように 口げんかしたり じゃれ合ったり
勉強教えてくれたり
一緒に映画を見たり・・・・・この家の中は


最高の場所だった。


千尋をアタシだけのものにできる空間


このままずっとこんな日が続くって思っていたけど



卒業後の進路も 同じ大学に希望して
アタシは有頂天になっていた。



千尋を取り戻したって そう思っていたけれど
直前になってそれは ひっくり返された。


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