キライノカケラ
二人一緒に合格が決まって
お祝いしに 戻ってきた両親がいて


アタシはおかあさんと 千尋の大好物のから揚げを揚げていた。


「千尋は生姜がきいた方が好きなのよ」


「そうなんだ~アタシと一緒の時は から揚げなんて食べたいって
言わなかったから・・・・・いつもコンビニで買って食べてたよ。
今 けっこうコンビニも美味しいんだよね~」


「何食べたい?って聞いたら から揚げって言うから
キョンちゃんは手巻き寿司で パパは角煮がいいていうし
今日は豪華だね。千尋は遅いわね」

「うん……さっき今から帰るってメール来てたけど」

「揚げたてがいいのにね~」



アタシが揚がったから揚げを 大皿に入れて食卓に運んでいると


「ただいま~」と千尋が帰ってきた。


「ちょうどよかった 大好物今 揚がったとこ
早く手洗ってきて」


「何か キョン 奥さんみたいだな」


パパったら!!!

「何…何言ってんのよ!!!怒るから!!!」


パパとおかあさんが笑った。


手を洗って千尋が 食卓に座って
みんなで グラスをもって

「乾杯!!」って コップのガラスが鳴った。
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