キライノカケラ
「アタシ何か別にどうでもいいんでしょ?
戸締りしなくて強盗入ったって
天ぷら火災になったって……」


「なことねーよ。
キョンタは俺の大切な存在なんだから
どんなに離れていたって 
そばにいるよ・・・思いだけな~」


そばにいるよ・・・・・・


泣きそうになった。
アタシはいつになったら


家族から女と見てもらえるんだろうか・・・・・。


「アタシだって・・・・・・」


「ん?」
そんな優しい顔で覗き込まないで・・・・・・・



「頑張ろうな お互いに・・・・・・」



涙がこぼれそうになるのを必死に我慢した。


「頑張らない・・・・・・・」


「最後くらい素直に言葉返してくれよな」


「知らない バカ・・・・・・」



千尋が笑った・・・・・・・・・・・。



大嫌いだから あんたなんて・・・・・・
嫌いにさせてほしい
もう二度と好きだなんて思わないくらい・・・・・・。
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