キライノカケラ
「お待たせしました」
アタシを振り返って 笑顔を作った。

「あ 予約してる 清水です」

「清水さまね・・・・少々お待ちくださいね」


花の母親はお店の中に声をかけた。


「クリスマスケーキ 清水さまご来店です~」


「は~い」


元気な声がした。


おじさん 元気じゃん・・・・・
まだ年って言ったって パパと同じくらいだし


電話が鳴って 
「お待ちくださいね
清水さまの 対応お願いしますよ」


そう言って母親は電話をとって話始める。



よかった アタシには気づかなかったみたい



そうだよね あの頃は今とは全然違ったし

ショーケースに映った自分の顔



なんだかんだ言いながら しっかりメイクして
飯田に振り回されてるし・・・・・


可愛いケーキを見つめながら
どっちかというと 酒が似合うな アタシ・・・・
< 146 / 204 >

この作品をシェア

pagetop