キライノカケラ
「清水さま お待たせしました」


顔をあげて アタシは卒倒しそうになった。


そして向こうも驚いた顔でアタシを見た。



「キョンタ?」


「あ……何で?」


そこに立っていたのは 真っ白なユニフォームにコックさんの帽子を被った



千尋だった・・・・・・・・。



「清水なんていうから・・・・ビックリした」


「あ 頼まれたの取に来たから・・・・・」


「よく来るのか?」


「ううん・・・・・」



そこの立っている千尋は あの頃よりも
ずっと大人で男らしくて



ただ澄んだキラキラした瞳は 何も変わっていない



「キョンタ 大人になったな・・・・・
めっちゃ 女らしくなって ビックリしたよ
俺の知ってるキョンタじゃないな・・・・・」


ケーキを紙袋に入れた。
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