キライノカケラ
「お待たせ」
席の横に立った千尋は ダウンジャケットに
真っ白なマフラーを巻いて ニット帽をかぶっている。
「可愛い」
思わず声に出たアタシ
「可愛いか?」千尋が笑う
「私服姿って高校以来だもんね
前はそんなオシャレでもなかったけどね~」
慌ててわざと意地悪っぽく千尋に言うと
「キョンタだって男か女かわかんなかったけど
今は女ってわかるようになった」
「え~~何それ~~」
立ち上がって千尋にパンチしたら
「いたた~~~」
大げさにお腹をかかえる。
昔のアタシたちにタイムスリップしたみたいで
すごく幸せな気持ちになった。
そのまま絵本を片付けに行こうとしたら
千尋がその絵本を静かにアタシからとった。
「あ これって・・・・・」
「可愛い絵本だよね 何かすごい癒されたわ」
千尋が絵本をパラパラとめくって
少し悲しそうな表情になった。
席の横に立った千尋は ダウンジャケットに
真っ白なマフラーを巻いて ニット帽をかぶっている。
「可愛い」
思わず声に出たアタシ
「可愛いか?」千尋が笑う
「私服姿って高校以来だもんね
前はそんなオシャレでもなかったけどね~」
慌ててわざと意地悪っぽく千尋に言うと
「キョンタだって男か女かわかんなかったけど
今は女ってわかるようになった」
「え~~何それ~~」
立ち上がって千尋にパンチしたら
「いたた~~~」
大げさにお腹をかかえる。
昔のアタシたちにタイムスリップしたみたいで
すごく幸せな気持ちになった。
そのまま絵本を片付けに行こうとしたら
千尋がその絵本を静かにアタシからとった。
「あ これって・・・・・」
「可愛い絵本だよね 何かすごい癒されたわ」
千尋が絵本をパラパラとめくって
少し悲しそうな表情になった。