キライノカケラ
「明日 おじさんとおばさんに話してみようと思う」

「そうなんだ・・・・・」


千尋はやっぱりまだ 花を忘れられない
あの店には 花がいるような・・・・・そんな気がした。



「花と夢みてたんだ。
いつかあの店を二人でやりたいって……
それがやっぱり俺にとっては一番の生きる道なんだなって……
一緒に生きるはずだった 花はいないけれど……
俺はあの店を守りたいしあの味を受け継ぎたい……」



「千尋 輝いてるよ・・・・・
アタシ応援するから……千尋の夢……」


応援する


複雑だった。


あの店には 花がいる
花の面影が いたるところにたくさんあって



「サンキュー
おじさんとおばさんが何て言うかだけどね
あのまま店の名前も味も全部守って行きたいな」


花がいなくなってもうずいぶんたつけれど
千尋の隣には 花がいる・・・・・・・


花が千尋を見守り続けている・・・・・・。
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