キライノカケラ
「まだ 急すぎて気持ちの整理はつかないと
思われるけど……店が軌道に乗ったら……
結婚してほしいんだ。俺と本当の家族になって
そして家庭を作ってほしい………」


涙が流れた。


「どうして?だって……千尋は花のこと
忘れられないんでしょ?」


「もちろん今だって花は俺にとって大切な人だよ。
だけど今は花より大切な人を見つけたからきっと
花も喜んでくれると思うっておじさんたちが言ってたんだけど
花はそう言う子だよって………
千尋には守らなければいけない人がいるでしょって」


アタシは嗚咽をこらえきれなくて
手を口に当てた。


「アタシ最低女だよ・・・・」


「なことねーよ
少なくても俺にとっては最高の女だから・・・・・
俺のすべてかっこ悪いとこも全部
みんな受け止めてくれるのは今日子だけだよ」


今日子って・・・・・


「花が死んで ボロボロになった俺を
あの時 支えてくれたよな。あの時から
俺の中で今日子は特別な存在になったんだと思う。
だけどそんな風に思った自分を許せなかったから……
逃げたんだ これ以上一緒にいたら花を裏切ってしまうから」


涙って嬉しい時もたくさん出るんだね・・・・・
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