キライノカケラ
アタシも千尋も新しい親に　よくなついた。


おかあさんは優しくて綺麗で料理上手
学校から帰ってくると　いい香りの手作りオヤツ

千尋は　パパと男同志会っていうのを計画して
週末はよく出かけていた。


大好きなパパが幸せそうなのは　アタシも子供ながら嬉しい。

「パパのこと褒めてくれてありがとね」

前に千尋にこう言ったことがあった。

「キョンタも　かあさんに優しくしてくれてあんがと」

お返しにこう言われて


アタシたちは同じ気持ちなのを理解した。

大好きな親が幸せになってくれるために
子供としての努力


それでこの新しい家族が上手くいくなら
そんなこと簡単だったから。

アタシもおかあさんにお菓子を習ったりしてるうちに
太ってきてしまったけど・・・・。

「キョンは？」

悔しいけど　負けたんだよ・・・・・・。

「98点か　惜しいな～～」

パパが千尋と一緒に頭を撫ぜてくれた。
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表紙・目次

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