キライノカケラ

「前も言ったけどさ　俺・・・・・」

なんかさっき　花の両親の前ではスラスラ言ったけど
心臓がどきどきしてきた。

「からかうなら聞きたくない」

って言う前に阻止されてるし・・・・・


「からかってないよ　俺そんなヤツに見える？」

「だって知らないもの」

「え・・・・知らないって・・・・・」

今の言葉に激しく動揺する


「あんまり話したことないし」

「それは花が無視するからだろ？」

どさくさにまぎれて　花って　呼び捨て成功


「は？」呼び捨てに驚いた様子

「俺の話ちゃんと聞いてよ」

「だからからかって後で笑いものにするんでしょ？
みんないっつもそうなんだもの
何回も同じ手にひっかからないから」


花がかわいそうになった。
そんなくだらないからかいを受けていたんだ


「これからはさ俺が守るから」

「いや　ますます意味不明」

眉間の皺が可愛い


「俺に守らせて…」

花は唖然とした顔で俺を見ている。