キライノカケラ
「え?この間助けてくれた…
隣のかっこいい女子?ほんとにかっこよかった~
惚れちゃいそうになったもの」

花は俺の前でいろんな顔を見せてくれるようになった。


「そうなんだ~だから助けてくれたのかな
鈴木くんから私のこと聞いて」

「いや キョンタなら
知らなくても助けるよ アイツはそう言うやつ」

「そうなんだ~」

俺の家庭の話や キョンタの家のことを
花に説明すると

「私は仲のいい両親の元当たり前に暮らしてきたけど
感謝しなきゃダメね」

「そうだよ。俺はかあさんが一人で必死に苦労してきて
だから我慢もしたよ孤独でも・・・・・
だけど今は新しい父親とその娘のキョンタのおかげで
めっちゃ幸せに暮らしている 感謝してるんだ」

「あの子も 鈴木くんにとって大切な存在ってことね」

「わかってもらえる?
キョンタのことで俺たちの間に誤解が
生じるのはイヤだから 最初に話ておいた」

「ありがとう もっと鈴木くんのこと知りたい」

花の全開おでこがめっちゃ可愛くて
思わず

キスをした。


「やだ・・・・」
花が真っ赤になってうつむいたから

俺もやってしまった~って赤くなる。

「鈴木くんじゃなくて 千尋って呼んで」

俺は真っ赤で火照った花の頬に手を添えた。
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