キライノカケラ
「キョン N高志望なの?冒険するね~」

友人の千恵美が目をまんまるにした。


「だって制服がいいって言ってたじゃん?」

「そうなんだけど ほら太ってきたし……」

言い訳をしてるのはよくわかっていた。



千尋が行くからってわかったんだ。
アタシ 千尋と一緒にいたいんだ………。


努力するって初めてした。
大変だった めちゃめちゃ勉強して 勉強して 勉強して……


アタシは 千尋と一緒に N高に入学した。
嬉しくて嬉しくて合格した時は 一人になってから泣いた。

「頑張ったな~おまえ マジすげーよ!!!」

千尋がほめてくれると 嬉しくて
アタシ いったい何を ドキドキしてるんだろ。


「一緒に青春しような」

「え? あ うん!!」


一緒に青春・・・・・・
何だかいちいちときめくアタシ

めんどくさい……
千尋が大人っぽくなって どんどんかっこよくなる。
眩しい……今までみたいに

アタシもガキじゃいられなくなったのかな。
< 8 / 204 >

この作品をシェア

pagetop