キライノカケラ
千尋の部屋に戻って行く花に

人生で最高の嫉妬をするアタシ


ほっと 小っちゃい女・・・・・・
情けないけど
わかってるけど


この胸が痛くて仕方がない・・・・・・・・


二人がうまくやっていること
必死で学校で目をそらしているから

見ないようにして
それでもそれでも 辛くて切ない



だけど


だけど


この唯一 千尋を独り占めできるこの空間で
アタシの千尋に


近づいてほしくなかったんだ。


それから少しして コートを手にして花が降りてきた。


「おじゃましました」


「気を付けて」


とりあえず立ち上がって 花を見る。


悔しいけど 花が綺麗になったのが目に飛び込んでくる。
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