君の特別。
第一章

出会いと始まり


れなside


青い空のキャンバスにピンクの桜が
描かれ始めた

まだ冬の香りも残っている今日
待ちに待った入学式です

「れなー!おはよ-!」
私の親友のりっちゃん。
田辺理香子ってゆうの

そして私は、谷平れな。
今日から高校1年生になります。

私たちがこれから通う学校は、
はっきり言えばチャラい人ばっかり…

まぁすべりどめだったし…
しょうがないよね。

落ち込んでいる私をよそに
テンション高めのりっちゃんが
大きな声で

「てかれなさぁ~絶対男子たちから
モテモテだよねぇー、うらやましぃー」

え?モテモテ?
そんなわけないのにりっちゃんはいつも
変なことを言ってくる。


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