幼馴染の甘くない愛情Ⅰ
「じゃ、じゃあね」
「……」
「ちょ、ちょっと!」
なぜかB組の前にいる大雅。
「俺はB組にしてもらう」
「意味わかんない!大雅A組だって!隣!」
「んなもん知るか」
これだから坊ちゃんは…
大雅は頑固で言い出すときかない。
小学校、中学校は
9年間大雅と同じクラス。
きっと裏で何かしたに違いない。
ここまでくると
大雅はあたしの事を好きなのか。
そう思えてくるでしょう。
「お前俺の下僕だろ?なら同じクラスで当然」
こういうやつなんだ。
あたしなんてただの玩具。
期待なんてとっくの昔に捨てた。