幼馴染の甘くない愛情Ⅰ
「まぁ縛りつけてーなら付き合ってからにしろよ」
「まじ?いいの?」
「本気じゃねぇか」
いや了承が出るなら
やってみてーじゃん。
本気で泣かれそうだけど。
「お前ら傍から見りゃ両想いなのにな」
「………」
俺が分かりやすいのか、
星夜さんの勘が鋭いのか。
もしくは瑠奈が鈍感すぎんのか…
「あいつは単純だぞ」
「分かってるって。だから今までアメとムチをうまいこと使ってきたんじゃん」
「どこにアメがあったんだよ」
そう言ってフッと笑った星夜さん。