幼馴染の甘くない愛情Ⅰ
元から整っていた大雅の顔は
大きくなるにつれ
バカみたいに麗しく成長。
小学校、中学校と大雅に
付きまとわれたあたしは
男には敬遠され、女には妬まれ…
つまり、15歳にして
友達と呼べる人が一人もいない。
ましてや、報われない恋。
耐え切れなくなったあたしは
大雅から逃げたんだ。
「つか、瑠奈がうちの高校受かるとは思わなかった」
「受かるに決まってんじゃん!どんだけ勉強したと思ってんの!」
県内でも有名な進学校。
ちなみに星夜は
会社の跡継ぎとして勉強するため
この高校を受験した。
そして社会勉強も必要ということで
一人暮らしをしていた。