幼馴染の甘くない愛情Ⅰ





「…もう、疲れたから寝る」

「飯は?」

「いらない」



なんのためにあんなに
勉強したのよあたし…



フラフラとベッドに倒れ込む。












にしても、さっきの大雅。

いきなり優しく頭撫でたりなんかして
なに考えてるんだろう。






大雅にとってあんなの
なんの意味もない。


そんなのとっくの昔に
分かってたはずなのに……



不覚にもドキッとした 。












ああやってたまに見せる
あの甘い声と表情。


あれがあるからあたしは
大雅を好きになったんだと思う。






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