幼馴染の甘くない愛情Ⅰ
「ん~分からないけど、同じ学校だしそのうち会えるんじゃない?」
「本当っ!?楽しみ~♪」
何で楽しみなんだろう…
それから星夜の話も程々に
今度4人で遊ぼうって話になった。
「拓篤達の地元はどの辺なの?」
「ここから近いよ。海が綺麗なところ」
「俺らの地元案内するかっ?」
「それ明菜達つまんなくなぁい?」
どこにいくかをみんなで
話し合っていた時、
屋上の扉がゆっくり開いて
ニヤリと笑った人物。
「見っけ」
低いのによく通るその声は
大してでかくないのに
あたしの耳にはよく届いた。