幼馴染の甘くない愛情Ⅰ
「瑠奈ぁー?探したぜ?」
ゆっくり近づいてくる大雅。
いきなり現れた人物に
あたしの頭は混乱した。
「た、大雅…」
「俺、昨日あれほど言ったよな?」
「へ、あ、えっ…?」
テンパりすぎて
自分が何を言ってるのかも
分からなくなるあたし。
目の前まで来た大雅は
しゃがんであたしと目線を合わせる。
そしてあたしの頬に手を寄せた。
「お前は俺のもんだって」
そう言う大雅の瞳に、
いつもの余裕が感じられないのは
あたしの気のせい?