幼馴染の甘くない愛情Ⅰ
「そー、俺と瑠奈はラブラブ」
いきなり口を開いたかと思えば
そんなことを言う大雅。
そして、座っているあたしを
横からギュッと抱きしめた。
え………今、なんて言った?
「ってか、幼馴染君。近くで見ると益々イケメンだねぇ」
「そりゃドウモ。っていうか幼馴染君って何」
「いや、明菜達名前知らないから…」
「城崎大雅」
淡々と喋る大雅は
何を考えてるんだろう?
明菜と大雅の会話はあたしの
頭に全然入ってこない。
だって、大雅があたしと
ラブラブって言ったんだよ。