幼馴染の甘くない愛情Ⅰ





「そー、俺と瑠奈はラブラブ」



いきなり口を開いたかと思えば
そんなことを言う大雅。



そして、座っているあたしを
横からギュッと抱きしめた。






え………今、なんて言った?






「ってか、幼馴染君。近くで見ると益々イケメンだねぇ」

「そりゃドウモ。っていうか幼馴染君って何」

「いや、明菜達名前知らないから…」

「城崎大雅」




淡々と喋る大雅は
何を考えてるんだろう?



明菜と大雅の会話はあたしの
頭に全然入ってこない。





だって、大雅があたしと

ラブラブって言ったんだよ。






< 54 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop