幼馴染の甘くない愛情Ⅰ
「信じろよ」
「ごめ…」
「それなんのごめん?」
疑っちゃったごめんだよ。
でも言葉にならなくて
代わりにあたしは
大雅の背中に自分の腕を回した。
「…瑠奈」
呼ばれて少し顔を上げると
あたしの瞼にキスを落とす大雅。
かと思えばあたしの涙を
舌ですくい取った。
「…っ、大雅っ?」
「ん?」
「ちょ、やめ…」
「うるせぇな」
そしてそのまま、流れるように
あたしにキスをした。