幼馴染の甘くない愛情Ⅰ
さっきから一々行動が甘い大雅。
好き同士って分かった途端
こんなにも優しくなるものなのか…
でも、かなり幸せかも………
「もう泣き止んだ?」
「へ?あ……うん」
あ、そうだった。
あたしは泣いて喚いて
挙げ句のはてには大雅の制服…
「つまんねー」
え?
いま空耳かなにか
聞こえた気がしたんだけど…
「もっと俺のことを思って泣いてる瑠奈の姿が見たかった」
そう言って怪しくニヤリと
笑った大雅。
あたしの顔は、多分今
かなりひきつってると思う。